失恋からのうつ

失恋してうつになるなんて、現在お付き合いが上手くいっている人には信じられない話かも知れませんが、実際にうつの症状が身体に現れることがあります。

突然、彼から別れを告げられた時に、胃がねじ上げられるように痛くなり、吐きそうになったと言う話をよく聞きます。

また、別れの言葉が耳から入って来た時に全身の血がザーっと下がる音がして、目の前が真っ暗になったり(貧血)、胃液が上がってきて実際に吐いてしまったと言う話も聞いたことがあります。

恋をしている時は頬の血色が良くなってほんのりピンク色になったり、失恋して顔が真っ青になったり、人間の身体って本当に不思議なものです。

別れる理由が自分側にある場合や、他に好きな人が出来たとか、はっきりとした理由がわかる場合は良いのですが、突然別れを告げられた場合やLINEで既読無視され続けてフェードアウトされた場合などは、理由が知りたくて眠れない日々が続くと思います。

失恋した日は、ただただ泣いて、身体にあるだけの水分を全部出しちゃうくらい泣いて疲れて眠れれば良いのですが、良くないのは翌日から元彼・元彼女のSNSのチェックを始めてしまうことです。

別れた理由が知りたいからとSNSを1度チェックし始めてしまうと、あれやこれや様々な疑いが頭をよぎり始めます。元彼・元彼女のTwitterを1日に何度も何度も見てしまう。酷い時は朝まで徹夜でチェックしてしまう。毎日チェックしないと落ち着かなくなっている。

自分の悪かったところを直して、もう1度やり直したい。付き合っていた頃の幸せだった時間を取り戻したいと思う気持ちは誰にだってあります。

でも、その気持ちが強すぎると、気が付くと頭の中が元彼・元彼女のことでいっぱいになってしまいます。心が元彼・元彼女のことで囚われている状態です。

仕事に身が入らなかったり、うっかりミスを連発したり、感情の起伏が激しくなって急に涙が出てきたりします。

この頃になると周りの友達が気付いて「最近、おかしいけど何かあったの?」と、聞かれることがあるかも知れません。うつの自覚は全くない時期です。

友達に話しかけられたく無い。誰とも話したくない。落ち込んでいると悟られたくない。また、友達から話しかけられても気付かない。ぼーっとしている自分に気が付かない。気が付くと何もしないでソファーに何時間も座っていた。夜、寝つきが悪い。眠りが浅くなり3時間おきに目が覚めてしまう。この頃になるともしかしたら自分はうつなのかな?と自覚が出るかも知れません。

インフルエンザウイルスのように関節が痛くなって高熱が出る病気と違って、うつの症状は緩やかに進行するので自分では気付きにくいのです。

人生が上手くいかない。仕事が上手くいかない。もう何もかもやめてしまいたいと、すべてを投げ出してしまっては何も上手くいきません。

人を愛することが出来たあなたは、もうすでに素晴らしい人なんですよ。ゆっくりと、以前の輝いていた自分を取り戻しましょう。